本企画展は、2025年10月~11月にかけて実施した「詩」のワークショップを通して生まれた展覧会です。

【会期】2026年 1月 13日(火)〜2月 25日(水)
9時〜17時 会期中無休
【入場】無料
監 修:菅原 敏(詩人)
展示アートディレクション:青山 希望(non Editions)
本企画のきっかけは、2024年12月、東京藝術大学のSumi-Coスタッフが江戸川区健康部保健予防課から「精神障害に対する理解を促し、偏見をなくしていく」という課題について相談されたことに始まります。精神やこころの病を抱えた方が利用する施設を見学したり、利用者の方々とお話をする機会を得て、自己の中にある想いの発露である「詩」をテーマに取り上げることを決定し、「地域活動支援センター はるえ野」(以下:はるえ野)においてワークショップを実施&その成果を展示する企画をおこなうことになりました。
ワークショップの講師をつとめたのは、詩人の菅原敏さん。1回目のワークショップでは、はるえ野のアートサークル、演劇サークルを中心としたメンバー個々が持ち寄った詩を切片化し、グループで再構成して1つの詩作をつくりました。2回目のワークショップでは、はるえ野で絵を描くメンバーに加えて東京藝術大学美術学部デザイン科の学部生5名も参加し、自作の絵画作品から発想して詩の創作を行いました。
自身の内面と向き合い、糸を編むように、個々の感性を拠り所にしながら丁寧に見出された言葉たちは、みなさまのこころに、きっと柔らかな光を差してくれることと思います。
ごあいさつ
この度、東京藝術大学 Sumi-Coと地域活動支援センターはるえ野さんとご一緒に、本展示および一連の詩の企画を担当させていただきました詩人の菅原敏と申します。
グループで詩を作るワークショップ、自作の絵画に詩を寄せるワークショップ、そしてその成果としての本展「詩と絵画展」。展示終了後には一冊の詩画集を制作予定です。
それぞれに背景の異なる「はるえ野」利用者の皆さんと過ごし、ご一緒に表現を探っていく時間は、私にとって皆さんの(ひかり)を1ページづつ重ねていくような時間でした。筆をとり、手のひらからこぼれ落ちる詩の言葉と絵画の色彩。そこにはいつでも(ひかり)があり、それを綴じていったこの展示空間は大きな一冊の詩画集でもあります。
かつて古代ローマの詩人ホラティウスは「絵は黙せる詩、詩は語る絵」という言葉を残しました。また日本でも詩と絵画が共鳴することで生み出す理想の芸術表現を「詩画一致」という言葉に込めていました。
詩と絵画。そこにある共鳴とやわらかなひかりの重なりに、そっと心を重ねていただければ幸いです。
菅原敏
菅原敏(すがわら・びん)プロフィール
詩人。2011年、詩集「裸でベランダ / ウサギと女たち」をアメリカの出版社 PRE/POSTよりリリース。執筆活動を軸に、毎夜一編の詩を街に注ぐラジオ番組「at home QUIET POETRY」(J-WAVE)、 アーティストや合唱曲への歌詞提供、海外での朗読公演、ギャラリーや美術館でのインスタレーション展示など、 アートや音楽のフィールドをまたぎながら幅広く詩を表現する。
近著に「かのひと 超訳世界恋愛詩集」(東京新聞)、「季節を脱いで ふたりは潜る」(雷鳥社)、最新詩集「珈琲夜船」(雷鳥社)。
https://sugawarabin.com/

〈地域活動支援センター はるえ野とは〉
地域活動支援センター はるえ野は、こころの健康等に問題を抱えたとき、安心して暮らせる地域の実現を目指し、生活や就業に関する相談・支援をおこなっている施設です。施設のプログラムには、コミュニケーション(交流)の時間のほかに、サークル活動として演劇や俳句、絵画などの表現活動の時間もあり、利用される方々にとっての「居場所」になっています。
関連イベントのお知らせ
「こころの健康と芸術との出会い」
【日 時】2026年 1月 16日(金)
17:00〜19:00
【場 所】江戸川区文化スポーツプラザ 体育館 + オンライン
【参加申込】https://soteria.jp/a/6858
地域活動支援センターはるえ野を運営する NPO法人 東京ソテリア主催のイベントが、文化スポーツプラザ2F体育館とオンラインのハイブリッドで開催されます。
今回の展示のような絵画や詩の表現や演劇表現といった様々な芸術活動によって育まれるわたしたちのこころの健康についてのトークセッションに、Sumi-Coプロジェクトリーダーの藤崎圭一郎と、詩人で今回の展示のワークショップの講師をつとめられた菅原敏さんの2名が登壇いたします。
イベント詳細・申込みは、東京ソテリアのイベントページから行えます。皆様のご参加をお待ちしております。

